零式艦上戦闘機


コックピット

FASTAでは「飛んでいて飽きないリアルなアドオン」を目指してコックピットには重点的にギミックを設けました。

  1. 計器盤の配置を可能な限り実機に合わせました。
    その一方で実用性を考慮し機銃の残弾指数器なども加えています。
  2. 実機に備え付けられている着艦フックのレバーを再現しました。
    ブレーキとフックを作動させると手前に倒れます。
  3. カウルフラップの展開レバーです。
    零戦の場合、エンジンの温度を約摂氏180度に保つようにカウルフラップを開閉して冷気の流入量を調整します。 爆弾槽の開閉キーで開閉するようになっています。 YSでは飛行特性に影響しませんが離着陸時と空戦時に開けて巡航時に閉めておけば雰囲気が出てよいと思います。
  4. 着陸装置の操作レバーです。
    ギアダウンすると手前に倒れます。
  5. フラップの操作レバーです。
    フラップを展開すると手前に倒れます。
  6. 九八式射爆照準器です。
    ライトを点灯(デフォルトだとI)すると照準環の像が表示されます。横にある予備の照準環も再現しました。

主脚の格納について

零戦は主脚、尾輪共に油圧で格納しますが、油圧パイプの締め具合などの違いで左右の主脚が同時に格納しない機体が多かったそうです。
FASTAではそのタイムラグを再現。機体によって先に収納される脚がちがいます。

離陸する零戦五二型53-102号機(岩本徹三乗機)

機銃について

 FASTAでは零戦の特徴をより再現できるように7.7mm機銃と20mm機銃を別個に設定しています。
20mm機銃は7.7mm機銃の倍の威力2とし、装弾数及び発射率を実物に合わせました。 機銃の切替はできませんが、撃ち続けていると先に20mmがなくなり、
発射されるのは7.7mm機銃のみとなります。 特に一一型や二一型では20mmが左右それぞれ60発しかないので、あっという間に20mmを撃ち尽くしてしまいます。 改良型になるにつれて20mm機銃の装弾数が増えていくのも実感できると思います。 大火力の20mm機銃をいかに温存して使いこなせるか、これが戦況を左右するカギの1つであることは間違いないでしょう。

 また五二乙型・五二丙型で装備された13mm機銃も実物通りの装弾数と発射率になっています。

個別に発射される機銃(左図)
20mmを撃ちつくし7.7mmで戦う二一型(右図)

兵装について

 FASTAは兵装にもこだわりました。
増槽は五二型のまで使われた金属製の増槽から後期に生産された木製増槽まで各型に合わせて用意しています。
また、30kg爆弾(YSでは250lb爆弾)と60kg爆弾(YSでは500b爆弾)も装備することが可能です。 爆弾を機体に取付ける際に使われる懸吊架も再現しました。
爆弾を投下すると懸吊架は取り外されるようになっています。 尚、特攻機に搭載される250kg爆弾は装備できません。